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空調や照明を省エネ機に替えるとき、補助金で確かめること

公開 2026-07-28 · 補助金・助成金

空調、照明、冷凍冷蔵、ボイラー。省エネを目的にした入れ替えは補助の対象になりやすい領域です。ただ、この分野の制度には他とは違う要件が入ることがあります。どれだけ減るのかを示す、という要件です。

「減る量を示す」という要件が入ることがある

設備投資の補助金は、多くの場合その設備を入れたことを示せば足ります。省エネ系はそれに加えて、入れ替えによってエネルギーの使用量がどう変わるのかを求められることがあります。制度によっては、入れ替え後に実際の使用量を報告する形もあります。

この要件があるかどうかは、公募要領を読めば分かります。あるなら、工事の前にやっておくことが増えます。無いなら通常の設備投資と同じ進め方でかまいません。まず、そこを確認してください。読まずに進めて後から求められると、比較の材料がもう取れません。

入れ替える前の使用量を、先に押さえる

減る量を示すには、比べる相手が要ります。入れ替える前にどれだけ使っていたかです。電気やガスの検針票、あるいは料金の明細が手元にあるかを確認してください。

ここでよくあるのが、明細を捨てていて過去が分からないという状態です。契約している会社の会員ページから過去分を出せることが多いので、まずそこを見てください。季節で使用量が動く設備なら、一か月分だけでは足りません。年間を通した動きが分かる形で押さえておくと、後の説明が楽になります。

工事の前に確かめること公募要領に、削減量を示す要件がありますか? → はい: あるなら、入れ替え前の使用量を先に押さえてください。工事後には取れません。候補の機種が、制度の指定する範囲に入っていますか? → はい: 登録製品から選ぶ形の制度があります。先に確認しないと選び直しになります。既存の設備の型番と設置年が分かりますか? → はい: 比較の資料として求められることがあります。銘板の写真を撮っておいてください。賃貸なら、貸主の承諾を取っていますか? → はい: 承諾書の提出を求められることがあります。工事の直前だと間に合いません。いずれにも当てはまらない場合: 判断がつかない項目があるなら、業者に発注する前に事務局か支援機関に確認してください工事の前に確かめること公募要領に、削減量を示す要件がありますか?はいあるなら、入れ替え前の使用量を先に押さえてください。工事後には取れませんいいえ候補の機種が、制度の指定する範囲に入っていますか?はい登録製品から選ぶ形の制度があります。先に確認しないと選び直しになりますいいえ既存の設備の型番と設置年が分かりますか?はい比較の資料として求められることがあります。銘板の写真を撮っておいてくださいいえ賃貸なら、貸主の承諾を取っていますか?はい承諾書の提出を求められることがあります。工事の直前だと間に合いませんいいえ判断がつかない項目があるなら、業者に発注する前に事務局か支援機関に確認してください

既存の設備の情報を、撤去する前に控える

入れ替えの申請では、今使っている設備の情報を求められることがあります。型番、能力、設置した年。これらは本体に貼られた銘板に書かれていることが多いので、撤去する前に写真を撮っておいてください。

撤去してしまうと、もう確認できません。古い機械ほど図面や納品書が残っていないので、銘板が唯一の情報源になります。工事の当日は業者も自社も慌ただしいので、この作業は前日までに済ませておくのが確実です。あわせて、設置場所の全体が分かる写真も撮っておくと、後の報告で使えます。

対象になる機種の範囲を先に見る

省エネ系の制度には、あらかじめ登録された製品の中から選ぶ形を取るものがあります。この形の制度では、業者が勧めてきた機種が登録されていないと、そもそも申請できません。

ですから、機種を決める前に確認してください。確認の方法は公募要領に書かれています。業者に「この制度の対象になる機種で見積を」と伝えれば、慣れている業者なら分かります。慣れていない業者なら、こちらで確認した範囲を伝えて選んでもらう形になります。どちらにせよ、決めてから調べるのでは順番が逆です。

工事の内容によっては、貸主の承諾が要る

賃貸の店舗や事務所では、設備の入れ替えに所有者の承諾が要ります。制度によっては、承諾書の提出を求められます。これは相手のある話なので、時間がかかります。

工事の直前に相談すると間に合いません。省エネの入れ替えを考え始めた時点で、貸主に一報を入れておいてください。原状回復の扱いも同時に整理しておくと、退去のときに揉めません。設備が建物に固定される工事ほど、この確認は早いほうが安全です。

工事の日程を、実施期間の中に収める

空調や照明の入れ替えは、営業を止めずにやろうとすると日程が限られます。定休日に分けて工事する、閉店後に作業する、繁忙期を避ける。こうした事情で、実際に工事できる日は思ったより少なくなります。

補助事業には実施期間の終わりがあり、その中に工事と支払いを収める必要があります。交付決定が出てから工事の日程を業者と相談し始めると、そこで数週間が消えます。申請の段階で、いつなら工事できるかを業者と話しておいてください。決めるのではなく、条件を確認しておくだけで構いません。交付決定が出たときに動ける状態にしておくことが目的です。

入れ替えの効果を、事業の言葉で説明できるようにする

申請では、なぜこの投資が必要なのかを書きます。省エネの案件では、エネルギーの使用量が減るという説明だけで終わらせないでください。それは制度の目的の話で、自社の事業の話ではありません。

自社の側の理由を書いてください。古い空調が夏場に止まって営業に支障が出ている、照明が暗くて作業のやり直しが出る、冷蔵の温度が安定せず廃棄が出る。こうした具体的な困りごとが投資の理由になります。省エネはその結果として付いてくるものだ、という書き方のほうが筋が通ります。

壊れる前に動く

省エネの入れ替えを補助金でやるなら、設備がまだ動いているうちに検討してください。壊れてから申請すると、交付決定を待つあいだ営業に支障が出ます。待てずに先に発注すれば、その設備は対象外になります。

どちらを選んでも損をする状況なので、そこに入らないようにするのが実務です。何年使っているか、いつごろ替える必要が出そうかを一度書き出しておくと、公募の時期と合わせて計画できます。多くの制度は毎年ほぼ同じ時期に公募されます。

入れ替えた後に報告が続くことがある

省エネ系では、入れ替えた後の使用量を一定期間報告する制度があります。報告を忘れると督促が来ますし、対応しなければ返還を求められる可能性もあります。

報告が要るなら、検針票や明細を捨てないでください。誰が保管して誰が報告するのかも決めておく必要があります。何年間、何を報告するのかは制度によって違います。金額・補助率・締切・対象機種の範囲も同じで、年度によっても変わります。記事末尾の公式ページから、自分が申請する制度の公募要領を確認してください。

省エネ・脱炭素で公募中の補助金 47 件締切が近い順に、上限額・補助率・対象地域つきで並べています(出典 jGrants / デジタル庁)

一次ソース(公式ページ)

制度・料金は改定されます。本記事は執筆時点の情報です。最新情報は必ず上記の公式ページでご確認ください。

よくある質問

賃貸の店舗や事務所でも申請できますか

所有者の承諾が要る制度が多く、承諾書の提出を求められることがあります。工事の内容によっては原状回復の扱いも関わるので、申請の前に貸主と話をしておいてください。

設備が壊れてから申請するのでは間に合いませんか

壊れてからでは、交付決定を待つあいだ営業に支障が出ます。省エネ系は計画的な入れ替えを想定しているので、まだ動いているうちに検討するほうが制度の使い方としても合っています。

対象になる機種は決まっていますか

登録された製品の中から選ぶ形を取る制度があります。その場合、候補の機種が登録されているかを先に確認しないと、選び直しになります。確認の方法は公募要領に書かれています。